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前にも書いたけれどもあり得ない。
どこかは書かない。不燃薬剤を注入したものを、とある会社に売った。
それを使って小屋を作り、上に塗装をして、何もしていないものと比較したところ、塗った方が燃えなかった。と言うのがTVで放映された。
木材には引火点が存在する。250~260℃な訳だけれども、細かいことを書くと難解にはなると思うけれども、分子式で書くと、例えば組成の半分近くを占めるセルロース(繊維)は、C6H10O5なのですよ。
つまり引火点を超えると、空気中の酸素無しでも燃えてしまうのです。 C6H10O5=6C+5H2O+熱
これを利用して、備長炭みたいな炭を作っているわけです。
つまり、燃えない塗装を塗っても(せいぜい0.1mm)、熱が通り引火点を超えてしまえば塗装を突き破って引火します。
木材に注入する難燃薬剤(不燃薬剤)は、おおざっぱに言うと、熱にさらされたときに吸熱反応をすることによって、引火点を超えないようにしているのです。(+αで皮膜を作り酸素を遮断している)
つまり、どう考えても、不燃木材と不燃性塗料のコンビで燃えなかったのです。
TVで放映されていたようだけれども、誤解を招くよね、どう考えても。
動画を見ていて、少し、えっ、と思ったので。
PS.これも誤解を受けるのですが、不燃木材というものは、一回こっきりの火事を想定しています。(不燃で20分、準不燃で10分燃えない事ですから)
常時、高温(例えば石油ファンヒーターの吹き出し口直近)みたいな所に使用すれば、薬剤が吹き出し、分解し、どんどん性能は低下していくので、薬剤が出て白華しますし、性能は低下します。
PS.塗料屋さんに聞いたのですが、木材にする塗装は、木材自体が湿度によって収縮するので、特に無垢材に塗る場合、(完全には水分を遮断できないので)ある程度の弾性(柔らかさ)がないと、バリバリにヒビが入りますよ。との事です。